最新記事

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-

Comment

Comment Form

Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
-

Trackback

Trackback URL

74

コムソフィアミニミニ講演会:岡崎眞氏・イーブックを語る

コムソフィアミニミニ講演会:岡崎眞氏・イーブックを語る
2011年2月8日(水):四ツ谷コーヒーハウス・エル
講師:イーブック・システムズ株式会社代表取締役・岡崎眞氏(69理数)

※来たる3月17日(木)岡崎さんの講演会を開催します。詳しくはこちらを御覧ください。
岡崎眞氏


マスコミソフィア会の定例幹事会にて、次回の講演会の打ち合わせでいらしていただいた岡崎眞さん(69理数)に「イーブック(電子書籍)のこれから」と題してのミニミニ講演をしていただきました。

ソフトバンクの中でいろいろな部門に在籍しましたが、最終的に出版の担当となり、特にインターネットに関しては孫さんが舵を取っていましたが、出版部門の人間としては、電子ブックにとりくまざるをえなかったので、かなり早くから電子ブックの担当をしていました。
一番 最初に関与したのは「eBookJapan」という独立系の会社で、資本を集め自分も出資をして会社を立ち上げスタートしました。取締役として、そのビジネスをみていて、その時以来、非常に痛感しているのは、今、もてはやされている電子ブックは紙の本をいかにモニターで読むかという電子ブックで、一応市場はあるが、おそらくそんなに長くないと自分は思っています。
●出版業界と映画興行の比較
出版業界というのは、自分がいたのでわかりますが、やり方が下手で、興業的にうまいのは映画業界です。つまり、映画はウィンドウという発想で考えると、お金を沢山取れるところから順番に窓をあけていく。一番館のロードショ―(1,800円)、その後に、2番館、レンタルテレビなど400円くらい、レンタルビデオ一人5,000円くらいとる。(セルビデオ購入者は必ずレンタルビデオを一回借りているので、順番が逆になります。)そのあとテレビの地上波だと数10践、最後は深夜枠と順番に6段階くらいに、上映されていきます。
それに対して、出版業界は 最初にハードカバー1,800円くらいで出して、その後、新書版やペーパーバッグ(1、000円とか500円)になるという2段階くらいしか販売モデルがありません。

●メディアについて
メディアには所有するメディアと利用するメディアと2つあります。
所有するメディアとは 画集やCDのようなもので繰り返し見て所有したいものですが、それに対して、1回きりで見ることがほとんどないものは、利用するメディアでよいと思っています。
出版業界は、上記の2つを分けずに、必ず所有させるメディアでやってきたので、図書館が同じ本を沢山購入して皆に配る等、そのあたりの本質的なところで、販売モデル、つまりウィンドウイングがきちんとできていないと思います。

●メディアの発展(歴史)について
話がずれましたが、紙の本をモニターでみるというのは、言ってみれば、映画でいうと最後の深夜枠のテレビ番組のようなもので、もう売れないと、本屋にもおいておけないし、在庫しておくのもできないというようなものがでてきているので、これでは売れないと自分はずっと思ってきました。

携帯電話がでてきて マンガが電子ブックで売上がよかったのですが、その例をみますと、マンガは10話くらいに一話をわける、一話50円であわせて500円で流通しますが、紙代金、配送代金等を考えると、電子ブックのほうがずっとコストパーフォーマンスがよいということになり電子ブックにシフトしてきました。しかし、伸びなかった理由は決済手段が理由です。例えば、駅ではたった3秒で新聞はすぐに買えますが、インターネットは3-5分くらい購入するのに時間がかかるというデメリットがあります。

結局、電子ブックというのは、紙の本のコンテンツとして、既存のコンテンツを利用するというのが一番よい、というのは、それは過去のメディアの歴史をみても新しいメディアがでてきたときには古いメディアを、のせかえてスタートしているということからもわかります。

まず、映画は演劇にとってかわりました。演劇は1カ所しか上映できないが、映画は1回撮ると各地で上映できる。テレビは最初、ラジオ番組を焼きなおしたり、スポーツ中継、歌舞伎をやったりしてきたが、結構長く、10年くらいたって、1964年にワイドショ―がスタートします。これは画期的なもので、それまでラジオ、映画も、ひとつの市場をもって、何か結論をだして、われわれはこう思うというものを出す形でした。ところがワイドショ―はコメンテーターを横に並べて、くちゃくちゃ、昨日や今おこったことをしゃべらせて、それに触発されて家庭で何か話題になればよいというように、わりきった手法で、結論なんかださなくてよい形式です。それがテレビ的だったし急速に普及しました。
最初に昔の「木島則夫モーニングショ―」がスタートし、「小川宏ショ―」、「スタジオ102」、昼間は「桂小金治ワイドショ―」夜は「11PM」と一気に広がっていきました。
その後TVはバラエティーというものを発明しました。実は初期のころのTV番組を調べたことがありますが、ワイドショ―を境に何が変わったかというと、沢山あった海外ドラマ(例:「ベンケーシー」、「ローハイド」、「名犬ラッシ―」等)や時代劇がほとんどなくなりました。理由は、なぜかというと人々は、テレビに話題を求めたからです。
話題を提供できないような番組は急速に衰えるということです。消えたドラマは最初が、大型ホームドラマ、下町ドラマ、トレンディ―ドラマで、まさに「話題を提供できるようなもの」に代わられてしまいました。つまりそれはメディアの本質を、やっと10年くらいたってテレビがやっとそれを見つけたことだと思います。

岡崎さんRIMG4423


●電子ブックとは?
次にわれわれの電子ブックはどうあるべきかを考えると、紙の本を移し替えるというのは一定の期間しかないと私は思います。
私は新しいメディアとしての出版物として、電子ブックは紙とは違う方向にいくと信じています。実は、今から3年くらい前から、かなり先端的な紙で表現できない本を沢山造ったが、いつも早すぎて、なかなか市場が開けてくれませんでした。もうひとつの問題は有料か無料かという問題があります。私が一貫して思っているのは、やはり無料であるということと、もうひとつは、理由は広告の問題があるのですが、インターネットというのは実は広告としては、ものすごい勢いで伸びていますが、かなり限定的な広告です。それは、広告で一番大事なのはブランディング広告です。ひとつの商品のブランドを良いイメージと結びつけて、繰り返して、人々に提供し続けると実際に消費行動に移ったときに思わずそっちのブランドに手がでる。例えば皆さんが、ビール売り場で、キリン、アサヒ、サッポロ、サントリーには手がでるが、味は変わらないはずなのにオリオンビールには手を出さないでしょう。そういうブランドをいかに心の中に植え付けるかという意味では、テレビは圧倒的に強いし、また大きなスペースがとれる新聞雑誌も一定程度のスペースを持っています。
ところがインターネットは大きなスペースはとれません。理由はインターネットの構造は、「あなたは次に何をみたいのですか」といつも聞いてくる構造になっています。私はこれを見たいというときにそれ以外のものがでてくるのは、大変不快な感じを与えます。
私も何度もやったが、一定程度のスペース以上にするとものすごいクレームがきます。
また、中心には、配置しにくいので、視野の周りに入る程度の広告です。
これは、インターネットそのものがUSAから入ってくるときにビジネスモデルを実はまちがえたのが原因です。大きくいうと民間放送モデルと新聞雑誌モデルと2つあって民間放送モデルは、視聴者からお金をとらない、雑誌新聞は両側から、広告もとるし、本人からもとる。それは 広告効果の違いがあるからです。テレビは強烈なインパクトをもっています。人がある番組を見ている途中でテレビCMは、切り込むように入ってくるので、極めて強烈です。それに対して、新聞等は極めてやさしい、限定的広告です。
もしインターネットがバナー広告程度しか使えなかったら、最初から民間放送モデルを使うべきではなかったということでしょう。しかし、アメリカから入ってきたものなので仕方がありませんでした。従ってインターネットで成功しているのは、コンテンツ屋ではなく、YAHOO,インベーダー?だったり、インターネットをツールとして使い、何らかのサービスを提供している集団で、メディアではありません。
そういう意味で、電子書籍の特徴は何かというと全面広告をだせるメリットがあります。
ページをめくるという行為は次のコンテンツを指定していないから、全面ページ広告がめくって、でてきても違和感がありません。従ってインターネットの広告の中にブランディング広告を入れられます。従ってインターネット広告の市場としても非常に可能性があると思うので、これからも無料の電子書籍を中心に広告市場を広げて、市場に出ていけると思います。
もちろん有料のものもあり、 在籍したソフトバンククリエイティブからは ハ―レクィーンの小説をだしたが、月刊200万くらいでてめちゃくちゃ儲かっています。電子書籍はよいが、最終的に着地するのは、おそらく、無料の雑誌か書籍かわかりませんが、そのようなもので、広告が収益であろうと私はみています。

●文字メディアと電子書籍の今後
最後に、メール配信についてですが、ひとつ非常に重要なことはわれわれも認識しないといけないことは、我々は長い文章を読めなくなってきています。例えば、インターネットが出る前の時代、報告書はA43枚にまとめろといわれて、厚いのがくると怒っていましたが、今はA43枚どころかA41枚のメールを送られても、むっとします。ものすごい長文は読めなくなってきています。
非常に瞬間的な情緒的な判断でものごとを決めています。ですからおそらくメールマガジンは読まれません。ところが電子書籍にすると不思議と長い文書を読んでくれます。文字から論理を考えながら、ものを決めるのは、おそらくとても重要な行為です。それに対して 音から入ってくるというものは、元にもどれません。TVも映画もそうだが送り手側が勝手にタイミングをコントロールしているのに対して、文字情報の書籍は、おかしいと思ったら、もどることができます。オーディオブックも、どんどん勝手に進まれて、おかしいと思っても止めることがなかなかできません。
文字メディアが生き残っていくことはとても大切なことだとそういうことで私は思っています。
特にグーテンベルグが印刷術をはじめてからまだ600年くらいしかたっていないが、その間に技術革新がいろいろあって例えば絵や写真がでるようになりました。 印刷技術によってLIFEのような有名な写真誌や、カラー印刷ができることによってファッション雑誌がでてきました。
今度の電子ブックは音も、映像も、アニメーショ―ンも全て一つのページの中でできます。それはグーテンベルグが 印刷技術を開発して以来、出てきた歴史の中で、もっとも大きな変革だし、メディアとしての可能性は広がると思います。そういう意味でこのメディアをどういう風にもっていくかは非常に重要ですし、特に日本が実は一番すすんでいます。インターネット環境に関しては、USAは、まだ遅れていて、一番進んでいるのは日本です。このメディアをどのように育てていくかということは世界に影響するようなことだといえると思います。

20分くらいでしたがありがとうございました。
(取材:山田洋子―77外・独)

岡崎眞略歴
1942年 上海生まれ、68歳
1967年上智大学理工学部電気電子工学科卒業、1969年数学科卒業
東洋エンジニアリング株式会社を経て、1989年ソフトバンク株式会社入社
常務取締役出版事業部長、ソフトバンクメディアマーケティングホールディングス�代表取締役など
現在イーブック・システムズ株式会社代表取締役
http://www.ebooksystems.co.jp/
スポンサーサイト
0

Comment

Comment Form

Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
0

Trackback

Trackback URL

検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
Return to Pagetop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。