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「第83回アカデミー賞みどころ」を語る

渡辺氏「英国王のスピーチ」か、「ソーシャルネットワーク」か
「第83回アカデミー賞みどころ」
文:NHK衛星映画劇場支配人 渡辺俊雄(1972文英)



▼アカデミー賞のここが凄い
今年も日本時間の2月28日(月)、映画界最大のイベント「第83回アカデミー賞授賞式」がロサンゼルスで華やかに開催されます。私自身は第69回からアカデミー賞の番組に関わっているので、早くも15年目になりました。
アカデミー賞のどこが凄いかと言うと、まず世界大恐慌の年(1929)に始まって以来、第2次大戦中も一度も休まずに続いていること。歴代の受賞作品を見れば、サイレントからトーキー、白黒からカラー、特撮や3Dまで、映画の歴史がわかること。そして、何より受賞することによって、作品の価値が格段にアップすることがあげられます。
そのことは、外国語映画賞を受賞した「おくりびと」(2008)の観客動員数が、一気に5倍近く跳ね上がったことが実証しています。作品の芸術性だけではなく、商業的価値も認めようと、去年から作品賞のノミネート作品も5作品から10作品と倍増しました。

▼アメリカの今が判る・・・
さらに、受賞作品からアメリカそのものが浮かび上がってくるという興味があります。例えば、20世紀に開催された計73回の授賞式で、黒人俳優が主演賞に輝いたのは、「野のユリ」(63)のシドニー・ポワチエだけでしたが、21世紀最初の年(2001)、デンゼル・ワシントンとハル・ベリーが男女同時に主演賞を受賞、その後もジェイミー・フォックス、フォレスト・ウィテカーなどが続々と受賞しています。
これは、オバマ大統領の登場と決して無関係ではないと思うのです。とすれば、去年の授賞式で82回目にして初めて女性が監督賞(「ハート・ロッカー」のキャスリン・ビグロー)に輝いたということは、女性大統領の登場も近いということでしょうか。

▼今年のアカデミー賞の見どころ
1) 国王ジョージ6世を描いた『英国王のスピーチ』と「フェイスブック」の創始者マ-ク・ザッカーバーグの半生記『ソーシャルネットワーク』の、実在の人物が主人公の作品対決!

2) ジョン・ウェイン主演の西部劇の名作のリメイク『トゥルー・グリット』のジェフ・ブリッジス2年連続主演男優賞なるか?2年連続受賞は「フィラデルフィア」(93、「フォレスト・ガンプ/一期一会」(94)のトム・ハンクス以来。過去には、スペンサー・トレイシー「我は海の子」(37)「少年の町」(38)、女優はキャサリン・ヘプバーン「招かれざる客」(67)「冬のライオン」(68)、ルイーゼ・ライナー「巨星ジーグフェルド」(36)「大地」(37)、この4人の名優だけが達成した快挙。

3) 『トゥルー・グリット』で助演女優賞候補のヘイリー・スタインフェルドは映画初出演。彼女は14歳だが・・・過去の最年少受賞記録は
 ①10歳のテイタム・オニール「ペーパームーン」(73)撮影時9歳 
②11歳のアンナ・パキン「ピアノ・レッスン」(93)
 ③16歳のパティ・デューク「奇跡の人」(62)

4) 「アカデミー外国語映画賞」は世界65ヶ国がエントリーした「世界映画選手権」「映画のワールドカップ」。最も質の高い作品が集まることで注目されている。今年はメキシコ、デンマーク、アルジェリア、カナダ、ギリシャの5カ国がノミネート。実は2006年にも、メキシコ、デンマーク、アルジェリア、カナダが競ったが、この年はドイツ映画「善き人のためのソナタ」が受賞している。

5) 残念ながら去年に続いて今年も日本関係のノミネートはなし。外国語映画賞で「告白」が、長篇アニメーション部門で「サマー・ウォーズ」が最終選考まで残ったが・・・残念。

6) 司会は「127時間」に出演しているジェームズ・フランコと、「アリス・イン・ワンダーランド」に出演しているアン・ハサウェイ。若い男女コンビの司会は極めてまれ。歴代の司会者としては、これまでは圧倒的にベテラン俳優が起用されることが多かった。(最多司会はボブ・ホープの18回、ビリー・クリスタルの8回、ウーピー・ゴールドバーグが4回など・・・)・・・といったところでしょうか。

▼授賞式の司会者の人選は?
実は、司会者の人選についても、最近「アカデミー賞授賞式」のテレビ中継の視聴率が低迷していることへの対抗策だと考えられます。日本の「紅白歌合戦」がそうであるように、1953年に始まった「アカデミー賞授賞式」のTV中継は、かつては国民的番組だったのです。いずれにしても、「アカデミー賞」は、現会員数5775人のアメリカ業界人による投票で決定するだけに、時代の雰囲気が如実に反映されると言われます。
「英国王ジョージ6世」の実話か、「フェイスブックの創始者」の物語か、あるいは「復活西部劇」『トゥルー・グリット』が勝利をおさめるのか・・・是非とも、ご注目ください。

▼編注
NHKでは「第83回アカデミー賞授賞式総集編」を3月12日(土)午後4時からハイビジョンで、13日(日)午後7:30からBS2で放送する予定です。
またWOWOWでは2月28日(月)午前9時半から同時通訳付きの生中継を行い、同日午後9時から再放送の予定です。
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