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第17回コムソフィア賞を受賞して

第17回コムソフィア賞を受賞して

安藤優子受賞思いがけない賞をいただきまして、思いがけなく胸がいっぱいになっております。実は、ニュースを始めて今年で28年になりました。先ほど頂いた賞状に20数年という、私の年齢を慮っていただいたのでしょうか、大変ご配慮のきいた文がございまして(笑)、なにも自らここで暴露する必要もないんですが、ニュースだけをやって、今年でなんと28年という歳月が経ちました。最初にご紹介していただいたように、私が最初に報道という世界に飛び込んだのは、20歳。上智大学の2年生から3年生にかけてのちょうど端境期にあたっておりました。私が最初に入ったのは、インターナショナルディビジョンと呼ばれていた市ヶ谷のキャンパスでして、まだその時は、日本の文部省の大学としての認定も得られていなかった学部で、学部というふうには呼ばれておりませんでした。日本語で言えば国際学部だったの思うのですが、通称インターナショナルディビジョンということでデパートメントにはなっていない時代の学生でございます。



安藤優子受賞その後、仕事を始めまして、さらに勉強をしようと思いまして、89年だったか、正確な年月は忘れてしまいましたが、さらに今度は外国語学部比較文化学科の頃に再入学いたしました。その後、市ヶ谷は比較文化学部に変更されました。さらに現在は、グローバル社会学研究科社会学専攻という博士課程前期大学院に今、在籍しておりまして、今は指導の教授と第一の修論を書いている真っ最中でございます。 常に私が仕事をしては、また大学に戻ってくることを繰り返しているには、大きな意味がございます。最初にインターナショナルディビジョンに入って突然報道の世界に飛び込んだ時には、自分が置かれているニュースの取材現場で起こっており、自分で見ている現象・戦争・紛争・暴動、そこで起こっている意味について考える暇も、それから考えるだけの知識も教養も、自分の背景としてないということをつくづくと痛感する日々でございました。



安藤優子受賞目の前で起こっていることは、例えば、誰々が撃たれました、誰々が今東西の壁を壊しましたということは、皆様に実況中継のように目の前で起こっている事をお伝えすることはできても、じゃ~なんでそんな事が起きてしまったんだろうか?いったい私が見ているものは歴史的にはどういう意味を持つのだろうか。そういうことが全く私の中には、体系的な知識が欠落しているということを本当にフィールドに出て痛感しました。その事を知ったときに、私は、もう一度大学に戻ろうと決意をいたしました。そして、戻った大学では、国際政治を専攻したのですけれども、その時には、取材を通じて見た事、起きた事が、本当にこれはこういう意味だったんだというふうに初めて自分の中で像を結ぶという大変納得のいく体験をいたしました。と同時に、学ぶという事がどれほどすばらしい事なのかということも改めて痛感いたしました。その事によって、私は新たに自分に与えられた報道ジャーナリストという仕事に立ち向かっていく少しだけの勇気と少しだけの自信というものを大学生活から得たように思います。



安藤優子受賞そして、これで3度目の大学生活ですけれども、これにも理由があります。 報道の中で20数年やっておりますと、どうしても錯覚が起きてきます。日常的に大変地位のある方、例えば総理大臣とお会いして話を聞く事ができる、経済界の大変立派な方からもお話を伺う事ができる、自分が戦争の真っ只中に行って取材をすると、自分が中心でこの世界が動いてるんじゃないかと思うような錯覚に陥るときがあります。日々、世の中を動かしている中枢の方々と接していると、何か自分も権力の一部になったかのような錯覚に陥るときがやってまいります。そういう事を痛感したときに、もう一度原点に戻って勉強をして、本当に真に、「世の中に対して何が伝えられるのかをもう一度考えようじゃないか」と思ったのが、今回も大学院に戻ったきっかけでございました。



安藤優子受賞常に、上智大学と私は一線上に繋がっていると言うのでしょうか、行ったり来たり、戻ってきたり出て行ってみたり、また帰ってきてみたり、常にそこにある私にとっては第二の家のような、というよりも故郷のような存在です。上智大学のキャンパスに入ると、毎日あと5秒、あと3秒、あと2秒の世界で、毎日みんなでもうダッシュしている生活・空間から解き放たれて、ゆったりとキャンパスを歩いて図書館に行って本のページをめくって、必要な文献を探したりしている時に、「私は、あ~本当に生きてるんだな」ということを実感いたします。そんな時間を持てるのも、私がこよなく愛している上智大学があってこそなので、私は今でもその空間を、私の仕事のよりどころというか支えとしております。



安藤優子受賞その上智大学からこのような多分な賞を頂戴いたしまして、本当にこういう形で頑張ってきて良かったな。本当にすごく大きなご褒美を頂いたような気がいたします。さきほどの、安得の言葉の意味をしみじみとかみしめて「あ、そっか!これで終わりじゃない。まだまだこれから頑張れよというふうに先輩諸氏の方々はじめ、激励と励ましをいただいたんだな」ということをしみじみと思いました。今日いただいたこの貴重な賞をしっかりと胸に刻んで、ソフィアの名前を汚すことなく、私のやれる精一杯のことで懸命に今与えられた報道の仕事にこれからも力を尽くしてまいろうという決意を新たにいたしました。本当に、たくさんの人にこういった形で「頑張ったね」と言って頂いたと思います。本当に心から皆様に感謝申し上げると共に、私も微力ながら上智大学のこれからの発展にも寄与してまいりたいと思いますので、どうぞ皆様、私ともども見守っていただきたいと思います。今日は本当にありがとうございました。

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