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香港で「侵略」を体験

佐々木寛(1959外英)

 昨年11月に田母神俊雄空爆長が日本の「侵略戦争」の政府見解と異なる論文を発表したことで更迭されたが、香港周辺の中国人が日本の侵略をどれほど重く感じているかを24年前に体験したので、この際ご披露しておく。

 1985年4月、私が時事通信社世界週報部次長のとき、中島嶺雄東外大教授(当時、後に学長、現在は国際教養大学学長)が連載執筆中の『香港』の現地取材をするため台湾・香港・マカオ・深曙V旅行に同行した。4月5、6日は清明節で香港の鉄道駅は中国に墓参りに行く人でごった返し、切符を買うのに3時間もかかった。経済特区の深曙Vから香港へ向かう帰路も同じ込みようだった。

 中島教授がすばやく私のために席を確保してくれたが、私の座席に着くのが遅れたため、20代半ばの中国人に席を奪われてしまった。中島教授が「お前がこちらの席を侵略した」と言って席を譲るよう求めたが、その若者は頑として席を立たず、「日本は中国を侵略したではないか」と逆切れした。そうすると、車内はその「侵略」という言葉で、シーンとなってしまい、「席を立て」「侵略した」のやり取り一点に乗客の耳目が引きつけられた。最後に初老の中国人が席を譲ってくれて一件落着となったが、「侵略」という言葉が中国人の脳裏に焼き付いて離れないものであることを強く感じた。

 香港の書店には、日本軍が香港に上陸する写真を掲載した本がたくさん売られている。現代史は日本の高校では教えていないようなので、一生かけて自分で勉強するしか方法はないのかもしれないが、自衛隊員の再教育を確実に進めてもらいたい。まずは香港に行って「侵略」の実態を体験学習してほしい。
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