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上智大学メディアジャーナリズム研究所シンポジウム(7)(感想)武市英雄上智大学名誉教授

 ”自主独立”の立場で

(7)武市英雄名誉教授
上智大学名誉教授 武市英雄氏

 上智大学文学部新聞学科に「メディア・ジャーナリズム研究所」ができたことは大変喜ばしいと思います。新聞学科が創設されたのは昭和7年4月です。当時の文部省へ提出した目的は「率先して新聞従業員ノ養成ヲ目的トスル専門学科ヲ専門部門ニ創設シ思想堅実ニシテ有能ナル新聞業員従ヲ新聞界ニ供給」することにありました。
 確かに当時の目的は「新聞従業員」を供給することでした。しかしニュースの仕組みが年々複雑になり、ニュースの提供者と受信者との構造など、政治学、社会学、心理学、文学、歴史学など総合的に見ていく力が必要になっています。その点、学科の設立者の小野秀雄先生が『新聞研究五十年』(毎日新聞社、昭和46年)の中で、上智大学の新聞学科で次のように述べております。「今日は組織も完備し、ユニークな存在となったが、研究所を付設しておかなかったことは、私の大きな過失であった」(P.177)と記しています。

 新聞学科が約80年経って研究所ができたことは大きな喜びです。
大学院と研究所で、これからも専門的な研究者育ててほしいと思います。さらに一般の人びとに、ジャーナリズムとは何かを知らせるシンガポジウムや会報(ネットも含めて)などをPRしてほしいと思うのです。それも研究所からの一方通行ではなく、受け手の人々も大いに発信できる仕組みにしてもらいたい。
 学問とは小野秀雄先生が『新聞研究五十年』(P.300)でおっしゃっているように「自主独立の立場」を守っていくことです。どのような圧力にも負けずに、研究所が将来続けていくことができることを、大いに望みたいと思います。
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