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三水会5月講演会「中国新体制と日本」孔健氏

■講演テーマ:「中国新体制と日本」
■講師:孔健さん('95年大学院新聞学博士課程修了)
     チャイニーズドラゴン新聞編集主幹、SBI大学院教授、世界孔子協会会長
■日時:2013年5月22日(水)18時30分~21時
■場所:ソフィアンズクラブ
■参加者数:25名


正面写真①RIMG50648
孔健氏

翌日の早朝に中国に出発される多忙なスケジュールの中、孔健氏は、少し遅れて、登場された。同氏は1985年上智大学大学院に研究生として入られたが、それから約30年が経過した。孔子の直系75代目の子孫である同氏だが、「ちょっと大きくなったね」という先輩諸氏の声に対して、「今の中国は、1日3食だけでなく、夜の宴会も含めると4食くらい食べるので、豊かになっています」と自分の体形にもかけて、ユーモアも交えながら答えられ、三水会はなごやかな雰囲気の中、始まった。

③オープニングRIMG50596
講演会オープニングの様子

④なごやかな雰囲気の講演会RIMG50645
なごやかな雰囲気で講演会が進行


ご自分が設立された中国情報専門紙の「中国巨龍・チャイニーズドラゴン」社創立の背景について、始めに説明された。創立当初に関わった人物の中には、今では中国の政府高官になった人もいるという。

▼すべてがお金優先の中国社会

「今の中国は、すべてお金優先の社会になっていて、本当に社会主義なのかと疑いたくなります」と、自身の著書『北京人と上海人 政治に死ぬ北京人、カネに死ぬ上海人 (トクマブックス)』を例に出して説明された。「日本のほうが社会主義みたいですね」と言われて、会場全員苦笑。

今の中国では、食の安全問題等もあり、安心・安全もお金で買わないといけない社会のようだ。同氏によると、「牛肉として売られているものに馬・ロバなどの肉が入っていたりするので、中国では私は肉を絶対食べません!」と。ガン患者の数も毎日増加しているという。中国では人心のモラルの低下もひどく、子が親を簡単に殺害したりするという。1990年以降は、一人っ子政策の影響で、学校の集団生活になじめない子どもが自殺をしたりすることが多くなっている。特に水や大気の汚染問題が、日に日に深刻になってきている。

⑤講演中の孔健氏RIMG50619
講演中の孔健氏


▼習近平体制への期待

 次に中国の政治体制に話題は移った。
「胡錦濤前主席時代の“山(=保守的閉鎖的)”の中国から、習近平主席の“海(=開放的国際的)”の中国へと変革の時代を迎えている」と、孔氏は述べた。

かつての胡錦濤前主席は、卓越した記憶力の持ち主で、前日に用意された演説の原稿を全て暗唱して、翌日何も見ずにスピーチをすることが出来た。それは毛沢東よりすぐれている点ではあるが、表情がなくて共産党主導の傀儡政権のような体制だった。また、胡前主席の体制下では、同氏のカリスマ性を出すために、携帯電話やカメラが没収され、強硬な言論統制がひかれた。

それに対して習近平主席は、ストレートに自分の言葉で話し、例えばタクシーにも自分で乗る。ただし、習近平主席がタクシーに乗ったという映像は、ネット上では、すぐに当局側に消されたそうだ。

習近平主席が出した宴会禁止令や政治家スキャンダル等についても言及された。現下の中国政界は、いろいろと動きの激しいようだが、大筋でみると保守的な胡錦濤・温家宝の時代が終わり、新しい習近平・李克強時代が幕を開けようとしているといえるようだ。同氏によると、習近平主席は海軍の経験や南の地方の商売感覚もあるので、国際的、経済的政策にも期待ができるという。また、習近平夫人と孔健夫人は、同じ山東省の音楽学校の出身だそうだ。

⑥講演中の孔健氏RIMG50612
講演中の孔健氏


▼今後の日中関係―築きたい信頼出来る友好関係

 孔氏は、最後に日中の友好な関係を改めて構築したいという熱い思いを語られた。「両国の文化交流には、長い歴史があるが、政治的には、40年くらいかけて築き上げた関係が、最近“泡”のように消えてしまったことは、大変残念である」と述べられた。中国人旅行客は、日本の安全な街や良質な製品を知ると、皆良い印象をもって帰るという。「戦争は避けて、平和交流を拡大し、安定した経済関係を築くのが一番であること」また、「最近起きた中国での日系店舗への破壊行為は、一部の中国人の残念な行動であること」を強調された。「安倍さんのように杓子定規に考え、1度ケンカをしたら、2度と関係は修復しないということではなく、ケンカをしてもすぐに仲直りできるような信頼できる友好関係を築きたい。お互いの国益を考え、日本の政治家には、もう少し大人になってほしい」と強調された。

質問コーナーでは、中国の体制、米中関係、キリスト教信者数の増加等についての質問や意見交換が行われた。

⑦質問コーナー(感想を述べる加藤さん)RIMG50629
質問コーナーの様子

⑧懇親会RIMG50651
懇親会の様子


▼感想

6月始め、米中首脳会談が異例の形で行われたのをみて、孔健さんが話された「海」の習近平氏の意味を改めて実感した。6月10日、TV朝日の「TVタックル」に出演なさっていたが、「テレビでは、自分の発言は編集されていることが多い」というお話を思い出しながら拝見した。旬の話題を提供した三水会で孔さんのお話は、大変面白かったが、もっと多くの人に参加してもらえればと思った。

個人的には、以前勤めの関係で中国工場へよく行ったが、中国人のエネルギーには圧倒された。私が在籍したのは、米国企業であるがオーナーは台湾系、従業員にもさまざまなアジア系の米国籍の人がいた。現に北米からアフリカにいたるまで、どこでも中華料理は食べられるようになった。国籍にこだわらず中国語を母国語とする人逹の広がりをみると、中国という国だけでなく、全世界に拡がる華人の存在を視野に入れる必要があると思う。('77年外独 山田洋子)


<プロフィール>
●孔健 (こうけん)さん 中国青島市生まれ。孔子の第75代直系子孫。山東大学日本語学科卒業後来日し、1995年上智大学大学院新聞学博士課程修了。「チャイニーズドラゴン新聞」を創刊・現在編集主幹、SBI大学院教授、世界孔子協会会長など多彩な活動をされている。日本と中国に関係した本を多数出版。テレビ討論番組などに出演するほか、各メディアで活躍されている。

●著書:『孔子物語』(徳間書店)、『最新図解中国情報地図―中国が直面する50の緊急課題』(河出書房新社)、『日本人は永遠に中国人を理解出来ない』(講談社)、『中国人にはご用心―日本人は何も言うな、私が話す』(三五館)、近くは日本テレビ辛坊治郎キャスターとの共著『中国この腹立たしい隣人』(実業之日本社)等
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  • Date : 2013-07-10 (Wed)
  • Category : 三水会
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