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「札幌女子ソフィア会」レポート

「第4回地域ソフィア会全国大会 2012北海道大会in函館」
ソフィアンズファミリーの集いで「札幌女子ソフィア会」

2012/10/13
取材・文:磯浦康二('57文新)

10月6日(土)~7日(日)に「第4回地域ソフィア会全国大会 2012北海道大会in函館」が、函館市の函館国際ホテルで開催され、北海道、東京、九州など全国各地からソフィアン240人余が集まり成功裡に終了。

各種ソフィアンズファミリーの集いの中で「札幌女子ソフィア会」では、元北海学園大学教授の伊藤淑子さん('72文社)による講演会が行われたのでレポートします。

■札幌女子ソフィア会講演会
■講演テーマ:「東北被災地支援の報告・南三陸の人々とともに歩んだ日々、復興への のろーい道のり」
■講師:伊藤淑子氏('72文社)元北海学園大学教授
■日時:2012年10月06日(土)13時30分~15時
■場所:「第4回地域ソフィア会全国大会 2012北海道大会in函館」函館国際ホテル会場内

3.11の東日本大震災発生以来、被災地では多くのソフィアンが支援活動に取り組んでいますが、伊藤淑子さんは、昨年12月から半年間、宮城県本吉郡南三陸町志津川地区に住み込みでボランティアを行いました。

伊藤淑子さん2012年10月6日
(写真:伊藤淑子氏)

■伊藤さん略歴

 伊藤淑子さんは上智大学を卒業後、東京都にソシャルワーカーとして勤務した後、海外に留学、また上智の大学院で学び「社会福祉学」の博士号を取得し,北海学園大学教授として学生の指導に当たっていましたが、定年を待たずに退職し、昨年12月から半年間、東日本大震災の被災地の南三陸町志津川町の中学校校庭にある仮設住宅に住み込んできました。伊藤さんは「あくまでも私見であるが」と断ったうえで、被災地の現状と今後の問題点を次のように話されました。

■被災地の現状とボランティア

 震災時点の南三陸町は、人口約1万7千人(5千3百世帯)の、漁業を中心に成り立っている町だった。震災により、死者565人、行方不明310人、全壊・半壊世帯が全世帯の57.7%という被害を受けた。南三陸町を上空から撮った写真を見ると、まるで海から来た巨大な怪獣がひと舐めした様に見え、町の形は何もない。死者の中には、町の職員も多く含まれており、行政、住民共に大きな打撃の中から再出発した。仮設住宅は58カ所で2,168世帯5,800人が入居している。
 震災後、多くのボランティアが町に入り、イベントの実施、物資の供給などを行ってきており、現在も続いている。一方で、被災住民の生活課題は、時をおって変化している。災害直後の避難所では、多くの人々が集団生活をしており、外部支援に対応する人手もあった。仮設住宅は各家庭単位の生活であり、人手はない。
 また、仮設住宅入居後の1年は、住民の関係が希薄であったこともあり、住民の交流促進や慰安の提供のためにイベントなどが重視されたが、生活が落ちついた2年目以降は、正確な情報提供に基づく住民自治の形成が課題となっている。

札幌女子ソフィア会講演会全景2012年10月6日
(写真:札幌女子ソフィア会講演会全景)

■重要な住民自治

 「阪神淡路震災」の時は仮設住宅の中で住民が孤立したということがあったが、この町では仮設住宅の自治会組織率が100%で、まとまりは良い。もともとこの地方には江戸時代から「契約講」という相互扶助を基盤とした自治組織があり、1960年代以降、行政区という形で再編されたが、その伝統は続いている。
 仮設住宅での生活が長期化すると思われた時点で、住宅によっては行政区の伝統を生かし、共同の運営・管理が行われている。しかしそれはあくまでも点にとどまり、線から面へという展開は困難なようである。

■復興住宅の建設

 多くの人々の頭を占めているのは仮設住宅を出た後の暮らしである。高齢などの理由で住宅再建が不可能な住民は、災害復興住宅に入居することになる。志津川地区の住民を対象とした町の最近の調査では、「公営住宅入居希望」39%、「集団移転」35%、「個別移転」22%だった。
 災害後、被災地には阪神淡路、中越などの被災を経験した住民や研究者が訪れ、経験を伝えてくれた。中でも、中越地震の経験者から伝えられた木造二階建ての復興住宅は、居住性の良さや、他の住宅との近接地に建てられるなどの理由で、住民の関心を集めた。
 しかし、現在検討されているのは、従来からある鉄筋コンクリート高層住宅(団地型)の建設であり、その方向で話が進む可能性が高い。木造住宅の方がコンクリート高層住宅よりもコスト面ですぐれているなどの指摘もあるが、前例が少なく、建設およびその後の運営管理のノウハウの難しさなどの点から、実現は困難な様子である。こうしたことの実現に向けて、住民、NPO団体、行政が共に協力するという状況は、残念ながら望めない。

札幌女子ソフィア会講演会には細川代世子副会長と高祖理事長も参加した。
(写真:札幌女子ソフィア会講演会には細川代世子副会長と高祖理事長も参加された)

■今、何が求められているか?

 被災者の希望は「慰問・物資」から変化してきている。被災地に「泊まって、食べて、土産を買い」地域経済の復興を支えること、そうした関わりを継続することが、希望の中心になっているように思われる。自分としては、同じような震災が起きた時に、自分が住んでいる地域が南三陸町と同じような住民自治を築く可能性があるか、ないとしたら今から何をすればよいか、それを考える良い機会を提供されたと考えている。

講演会後に伊藤さんはマスコミ・ソフィア会のインタビューに答えて、今後の問題点などを語ってくださいました。映像で記録いたしましたので下記を御覧ください。(了)

■伊藤淑子氏が語る被災地の現状と今後の問題点
(映像:約7分:聞き手・磯浦康二)

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