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こまつ座便り ~「井上ひさし生誕77フェスティバル2012」を上演

2012/05/26
 数々の作品と「ことば」を残された井上ひさしさんのお嬢さんの麻矢さんからお便りをいただきました。麻矢さんには「こまつ座」の座長としてこれからもこの場で近況を伝えていただきたいと思っています。


旅のチカラ・ボローニャ・井上麻矢2
(NHK旅のチカラ「“絆の町”に父を探す~井上麻矢・ボローニャ~」での井上麻矢氏)
(1月31日(火)20時00分~20時58分 再放送:2月4日(土)7時45分~8時43分)
(写真提供:NHK BSプレミアムより)

こんにちは!こまつ座の井上麻矢です。こまつ座は井上ひさしが残した戯曲を上演する劇団になります。今年は「井上ひさし生誕77フェスティバル2012」と題しまして、1年を通して8演目の井上作品を上演する企画を進行しています。皆様ぜひ劇場まで足をお運び頂ければ幸いに存じます。

井上ひさし生誕77フェスティバル
(井上ひさし生誕77フェスティバル:http://inouehisashi77.jp/ 問い合わせ:こまつ座:http://www.komatsuza.co.jp/

次回は世田谷パブリックシアターにて、栗山民也氏の演出による「藪原検校」(6月12日~7月1日)が上演されます。

藪原検校
(井上ひさし生誕77フェスティバル2012 第4弾『藪原検校』)

そもそもこの企画は、父が喜寿になる2012年に、井上芝居をさらに再発見していただこうと考えたことがスタートでした。

今、皆さんに支えて頂きながら8演目のうち、「十一ぴきのネコ」「雪やこんこん」「闇に咲く花」の3演目については東京公演は好評のうちに終了しました。夏には演目の他にも、「井上ひさしのセリフ展」なども開催予定になっております。

さて、昨年、イタリアのボローニャに行ってまいりました。NHKBSプレミアム‐旅のチカラ‐という番組の収録でした。父が愛した街であるボローニャでさまざまな人と出会い、そして、お芝居を上演してきました。そんなこともお伝えしていきたいなあと思います。

旅のチカラ・ボローニャ・井上麻矢9
(井上ひさし氏)


コメント:磯浦康二(1957文新)
 作家、井上ひさしさんが亡くなって早くも2年がたちます。十数年前に両親が離婚して、父を愛しながら背を向けてきた三女の井上麻矢さんですが、亡くなる直前に父親に呼ばれ「こまつ座」の代表を引き受けることになりました。

井上ひさしさんの残した70余の戯曲を上演するため頑張っている麻矢さんですが、1月31日(火)に放映されたNHKBSプレミアムの「旅のチカラ」に出演しました。

この番組では2003年12月にNHKで、製作、放映した「井上ひさしのボローニャ紀行」の取材メモを頼りに、父親の大好きだったボローニャを訪れ、父親の足跡をたどって、井上ひさしがボローニャの何にひかれ、関心を持ち、書こうとしていたのかを探る旅でした。

ボローニャでは演劇や農業などを通して、精神的、肉体的に傷を負った人たちの回復、再生に地域ぐるみで取り組んでいました。知的障害を持った人とともに農園とレストランを経営する経営者にも井上ひさしさんは会って話を聞いていました。

さまざまな障害も個性の一つとして、人間の多様性に目を向け、互いに支え合いながら生きるボローニャの人たちに井上ひさしさんはひかれたようです。

井上麻矢略歴
1967年東京生まれ。千葉県市川市育ち。御茶の水文化学院高等部在学中にフランスに渡り、仏語と陶器の絵付けを学ぶ。帰国後スポーツ紙やリゾートクラブ勤務、アロマセラピストなどを経て、2009年劇団「こまつ座」社長に就任。亡くなった劇作家、井上ひさし氏の3女。
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