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偏見差別のない社会実現のために努める日々 細川佳代子氏

「コムソフィア賞受賞者その後(3)」
  
「障がいのあるお友達がいますか」
偏見差別のない社会実現のために努める日々

勇気の翼インクルージョン2015理事長  
細川佳代子さん(1966文英)

細川佳代子

2000年に第10回コムソフィア賞を受賞された細川佳代子さんから、次のような近況が寄せられました。

▼だれもがかけがえのない存在

 「今日はゴールではございません。スタートです!」
 これは7年前の2005年スペシャルオリンピックス(以下SO)冬季世界大会・長野の閉会式での挨拶です。
 「本当の成果が問われるのは10年後、2015年までに、障がいの有無などに関係なく、すべての人が地域社会でいきいきと、助け合い、支えあって暮らしている、そんな社会が実現して初めて、大会が成功だったと言える」と申しました。
 だれもがかけがえのない大切な存在であることに気づき、障がいを暗くてマイナスなイメージではなく、「個性」として捉えるような意識の変革があってこそ、「真の成功」と考えているからです。

▼勇気を与えてくれたコムソフィア賞

 従来は細川元首相夫人としての肩書が先行して、私自身の障がい者に対する活動を評価してくださる方はおりませんでした。ところが母校の上智大学・マスコミソフィア会はスペシャルオリンピックでの私の活動を評価して、コムソフィア賞をくださったのです。そのことが私にとって新たな勇気となり、今日までの活動を支える原動力となっています。ぜひ、今後も勇気を与えてくださるコムソフィア賞を続けていただきたいと思います。

▼「上から目線」の社会福祉活動を改めて

 私は小、中、高校、そして大学もカトリックの教育を受け、社会福祉について開眼させられ、大学卒業後も社会福祉活動を行ってきました。ところが知らず知らずのうちに「上から目線」の取り組みになっていたのです。
21年前にスペシャルオリンピックで、熊本のとも子ちゃんが体操種目で銀メダルに獲得したのをニュースで知り、驚いて、当時は熊本にいたので、とも子ちゃんと体操のコーチに会いに行きました。
 そのコーチの方から神奈川の牧師さんを紹介され、知り合いになったのがスペシャルオリンピックにかかわるきっかけとなっただけでなく、「上から目線」を改めることになりました。
 「どんなに世の中が発達しても人口の2%は障がいを持った人たちであり、その人たちとともに活動することこそ神様からのプレゼントなのだ。単なるかわいそうという感情ではなく、障がいを気にならない社会を行動で示すことが大切なのです」
この牧師さんの言葉が新たな私を芽生えさせました。現在の「勇気の翼」、そのなかでも特にインクルージョン(壁を乗り越え、共にの意味)の活動につながっています。


▼友達になることが一番の近道

 長年のSOの活動を通して、私が実感しているのは、障がいのある方たちと関わりを持つこと。共に汗を流したり、言葉を交わしたり、一緒に楽しい時間を過ごす交流体験を続け、「友達」になることこそが、相互理解への一番の近道だということです。
 助けや支えを必要とする人たちに接し、手を差し伸べることで、実は私も助けられ、成長し、豊かで温かな気持ちを感じることができます。
 「障がいのあるお友達がいますか?」の問いかけに「はい!」と答える人が過半数になったら、ダウン症や自閉症の人たちがあたりまえに仕事をし、地域に溶け込んだ温かなインクルージョン社会ができているはずです。
 現在は「NPO法人勇気の翼インクルージョン2015」を立上げ、さまざまな角度からインクルージョン社会実現に向けた活動を展開しています。「障がい」に対する偏見や差別等、人々の意識を変えるには頭も心も柔軟な子どもの頃からの「教育」が大切です。

▼障がいのある人との交流プログラム
 
 ~『障がいのある方との交流』を通して「友達になる」~
こうした交流は、学齢期の子ども達の人間力を高め、個々の違いを認める心を育みます。学校に『障害のある方との交流プログラム』を導入することで、差別や偏見のない思いやり溢れる社会の実現を目指しています。

▼障がいのある人がファッションショーに出演

 お互いを大切な存在と認め合えるインクルージョン社会の実現のために、今、自分に何ができるのかを考え、一歩を踏み出していただくために、普及啓発とPRイベントを実施しています。
「インクルージョン デビューコレクション」というのは、障がいのある47人がモデルとなり、芸能人やスポーツ選手らと共にステージを歩くファッションショーです。
 彼らの個性溢れるパフォーマンスに、出演者も観客の方々も、誰もが笑顔でいっぱいの楽しいステージとなります。岡山を中心に新潟、長野、熊本、福岡で展開しています。
 「勇気の翼」は、毎年11月にラジオ生放送と横浜のショッピングモールで開催している参加型普及啓発イベントです。障がいのある方もない方も、共に楽しめるアートイベントや音楽・ダンスの発表会、トークイベントやフロアホッケー体験などを通じて、不特定多数の方々にインクルージョン社会の素晴らしさをPRしています。

▼74歳のお年寄りも参加できるフロアホッケー

 障がいのある方々との継続的な交流を通して、真の相互理解を促進する活動をしています。
 「ぷれジョブ」による交流は障がいがあったり、他者と意思疎通が図りにくいなどの支援を必要とする子どもたちが、週1回1時間のお仕事体験を通じて、地域社会の一員として自信を持って暮らすことを目指したプログラムです。続けるうちに「街の景色が変わる」と言われています。
 「フロアホッケー」による交流は、年齢・性別・障がいの有無などに関係なく、それぞれの体力や技能レベルに応じて、すべての人が楽しめるユニバーサルなスポーツです。
 例年、長野で大会を開いていますが、今年で7回目になります。障がい者同士の試合ではありません。障がいのある、ないに関係なく、また年齢制限の壁をなくして試合をするのです。74歳のお年寄りから障がいを持った人、それに4歳の子どもまで参加するユニークなフロアホッケーです。これこそがインクルージョンの姿を象徴していると思っています。
 特別支援学級をはじめ、施設や特例子会社など、さまざまな方々がこのスポーツを通じた交流をして、温かな地域づくりを実現しています。(了)


細川佳代子プロフィール
1966年上智大学文学部英文学科卒業。その後仕事でヨーロッパ駐在。
1971年細川護熙氏(1963法法)の参議院議員初当選直後に結婚。
1993年細川護熙氏が第79代内閣総理大臣就任。内助の功を発揮。
1994年スペシャルオリンピックス日本を設立、現在名誉会長。
2005年スペシャルオリンピックス冬季世界大会・長野の会長。大会終了後もスペシャルオリンピックスの理念を広げるために日本各地で啓蒙活動を行う。またユニバーサルスポーツとしてフロアホッケーを普及するために日本フロアホッケー連盟を設立。会長を務め、障害、性別、年齢等を超え、共に生きる喜びを感じる社会の実現を目指している。
2008年 NPO法人「勇気の翼インクルージョン2015」設立、現在理事長を務めている。

細川佳代子ブログ
http://blog.livedoor.jp/kayokohosokawa/
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