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第84回アカデミー賞 注目は白黒サイレント映画と外国語映画賞

渡辺氏今年の注目は白黒サイレント映画と外国語映画賞
「第84回アカデミー賞みどころ」
文:NHK衛星映画劇場支配人 渡辺俊雄(1972文英)


▼今年もやってまいりました・・・
 今年も2月26日(日本時間27日)、ロサンゼルスで「第84回アカデミー賞授賞式」が華々しく開催されます。TVを通して全世界で10億人以上が注視する映画界最大のイベントは、受賞すれば作品の価値も一段と上がるということもあり、アカデミー会員約6000人の投票の行方が気になるところです。

▼まずは白黒サイレント作品に注目!
 私も授賞式の取材を15年程続けていますが、今年も見どころが一杯。最多ノミネートは巨匠マーティン・スコセッシが初の3Dで製作した「ヒューゴの不思議な発明」の11部門、続いて「アーティスト」の10部門ですが、フランス製の白黒サイレント映画「アーティスト」が作品賞を受賞すれば、サイレント映画としては、第1回受賞作「つばさ」(28)以来84年ぶり、白黒映画としては、第33回受賞作「アパートの鍵貨します」(60)以来51年ぶりの快挙となります。(※「シンドラーのリスト」(93)はパートカラー)

 また、フランス映画(英語圏以外の映画)としても初の作品賞となりますが、実はこれもサイレント作品であるためフランス語が使われず、外国語映画賞ではなく作品賞にノミネートされたことも幸いしたと言えます。

▼外国作品にも目を向けたい・・・
 そして私が最も注目しているのが、今年も世界63ヶ国から各国のベスト1映画がエントリーした「世界映画選手権」「映画のワールドカップ」とも言うべき外国語映画賞。今年はイラン、イスラエル、カナダ、ベルギー、ポーランドの5カ国がノミネートされました。過去、イラン映画のノミネートは「運動靴と赤い金魚」(98)の1回だけですが、イスラエルは10回目のノミネート。これは映画製作本数が少ない国にしては異常に多い数字なのです。

 ちなみに、今年で56回目となる「外国語映画賞」にノミネートされた作品の多い国ベスト10は以下の通りで、世界最大の映画大国インドですら3回だけです。

(1)フランス   40回(13回受賞)
(2)イタリア   26回(11回受賞)
(3)スペイン   20回( 4回受賞)
(4)ドイツ    18回( 3回受賞)
(5)スウェーデン 14回( 3回受賞)
(6)ロシア(ソ連)13回( 3回受賞)
(7)日 本    11回( 1回受賞)「おくりびと」(08)
   ※名誉賞時代の3作品「羅生門」「地獄門」「宮本武蔵」は含まず。
(8)イスラエル  10回(受賞なし)
(9)チェコ     9回(3回受賞)
(10)8回デンマーク(3回受賞)メキシコ(受賞0)、ハンガリー(受賞0)

 日本では今春公開されるイラン代表の「別離」は脚本賞にもノミネート、私も試写会で見ましたが非常に優れた作品であると思いました。

「別離」(渡辺評)
イランの今を伝えながら家族のあり方を問う傑作。価値観の違いによる夫婦の離婚話は、やがて老人介護、刑事事件をからめて、思いも寄らぬ深刻な事態に陥る。ことの推移を見守る観客はどうなることかとドキドキハラハラ、スクリーンに釘付けにさせられる。このイランの家族に発生した事態は、日本でも実際に起こっていることに近いが、決定的な違いは信仰心の深さだ。その信仰心が事態を複雑にし、悩みを深くしていく。そして家族の行く末は・・・完全に観客の想像に委ねられる。何という緻密に組み立てられた脚本だろう。ベルリン映画祭を完全制覇し、アカデミ-賞でも外国語映画賞、脚本賞ノミネートされているが、米国とイランが対立している現在の国際情勢や、ユダヤ勢力が強い現在のハリウッド映画界がこの作品をどう評価するかが注目される。おまけに、今年は宿敵イスラエル映画もノミネートされているのだ。米国とイランとの対立が強まる中、ユダヤ票が強いといわれるハリウッド映画業界がどういう選択をとるのか、果たして、現在の国際情勢をアカデミー賞も反映するのか、注目です。



 一方で、残念ながら今年も日本関係のノミネートはありませんでした。今年の外国語映画賞日本代表は、今年4月22日、百歳の誕生日を迎える新藤兼人監督の「一枚のハガキ」でしたが、ノミネートならず。外国作品ですが、短編ドキュメンタリー部門の「津波そしてサクラ」に期待したいところです。

▼今年も実在の人物作品も・・
 また、今年も実在の人物を描いた作品が多数ノミネートされています。去年は「英国王のスピーチ」(ジョージ6世)VS「ソーシアル・ネットワーク」(フェイスブック創設者マーク・ザッカーバーグ)の対決でしたが、今年は「マーガレット・サッチャー」「マリリン・モンロー&ローレンス・オリビエ」大リーグ「オークランド・アスレチックス」のGMビリー・ボーンなどが候補となっています。

 ちなみに、なぜかクリント・イーストウッド監督、レオナルド・ディカプリオ主演でFBI初代長官フーバー長官の生涯を描いた「J.エドガー」はノミネート“0”でした。私はアメリカ現代史を学ぶ意味でも非常に興味深く、よく出来た作品だと思ったのですが・・・。

▼果たして結果は・・・
WOWOWでは、「生中継!第84回アカデミー賞授賞式」をWOWOWプライム BS9(Ch191)にて、2月27日(月)午前9時から同時通訳付きの生中継の予定。
NHKでも「第84回アカデミー賞授賞式のすべて」を、3月14日(水)夜10時~、BSプレミアムで放映予定。
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