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INTERVIEW 田宮徹 上智大学理工学部長に聞く

上智大学田宮徹理工学部長インタビュー
日時:2010年1月28日
場所:上智大学理工学部長室にて

2010/03/03

~上智大学田宮徹理工学部長に聞く~
理工・文理融合で上智の「新理工学部」はどう変わった?

新理工学部の図
※クリックして新理工学部ページにリンク

□2008年4月、上智大学・大学院に新たな理工学部と理工学研究科が誕生した。これまでの「機械工学」「電気電子工学」「数学」「物理学」「化学」「生命科学研究所」の5学科1研究所体制から「物質生命理工学」「機械創造理工学」「情報理工学」の3学科体制に再編がされたのだ。再編されて約2年が経過したこの1月、理工学部再編に力を注がれた理工学部長(2010年1月時点)の田宮徹物質生命理工学科教授に話を伺った。また嘩道(てるみち)佳明機能創造理工学科長にも同席をいただいた。

学部再編の背景について

□そもそもは学生の理工離れをどうくい止めるかから始まった。議論を重ねて行くうちに、今の科学技術の現場では「探究する=理学」と「実現する=工学」を合わせ持ち、産業界の技術革新や多様化の速度に充分適応できる「複合知」を兼ね備えたセンス(理工融合)が必要である、さらに近年急成長を遂げた「情報=コミュニケーション」のセンスも同時に磨き「活用する=支援」できる能力も高めてゆかねばならない。即ち現代社会における複雑な問題に欠かせない「複合知」を培うためには「理工融合」に加え「文理融合」をも果たさねばならないと考えた。そして何より上智大学らしさ、即ち「国際性」を加えたい、相手がどんな専門であれ、どんな人種であれ、コミュニケーションが取れる国際競争力のある科学者の育成を図れる学部にしよう、となった。

新理工学部の目指すこととは

□他大学理工学部の多くは理学系学科と工学系学科の併設型である、上智大学理工学部は「理工融合型」の3学科で構成し、さらに「文理融合型」の側面も持つユニークな存在になりたい。そのために専門を極めつつ、学問の領域や分野、理学と工学、さらには理系と文系といった垣根を越えて自在に思考し現代社会が問いかける複雑な課題の解決に貢献できる科学技術者が兼ね備えるべき知性・能力=「複合知」を身につけられる学部を目指す。

新理工学部の現在、そしてこれから

□2008年4月より、物質生命理工学科(115人)、機能創造理工学科(147人)、情報理工学科(152人)、計414人の新入生と教員も105名(助教以上)で新カリキュラムがスタート、1・2年次に理工学全領域共通の基礎科目を自由に履修して科学技術者としての基礎を築くと同時に「科学技術英語」や「理工学概論(知的財産権、技術と経営など)」で将来、研究者・技術者として第一線で活躍できるための語学と教養も磨いてもらった。その中で2年次には各自の専門性を見いだせるよう各専門分野の教師と一緒になって物理・化学・生物の基本的な実験・演習作法を全員で学んでもらった。

□今年の4月よりいよいよ新理工学部1期生は3年になる。それぞれの目指す専門分野が少し見えて来たところである。3年次は最終的な研究分野を決めるために、ゼミナールが始まる。専任教員1人当たり3-4人の学生が、1/4期で1人の専任教員1年間で4人の異なる専任教員が開講するゼミを自由に選択し各教員の親身な指導を受け、4年時にどの教員が指導する卒業研究を履修するのかの方向を決めてゆくことになる。今回の再編で、さすが上智と言われる卒業生たちが育つことを期待する。

田宮(元)学部長
写真:田宮(元)理工学部長(右)と筆者

取材して・・・

□「物質生命理工学」「機械創造理工学」「情報理工学」というユニークな3学科で再編を行った上智大学新理工学部の努力によって、新時代の学生たちは脈々と成長を遂げている、近い将来に「複合知」を兼ね備えた国際競争力のある理系ソフィアンが立派に巣立って行くと確信した。(取材:土屋夏彦 '80理電)

リンク
理工学部/理工学研究科 http://www.st.sophia.ac.jp/
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