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INTERVIEW 蟹瀬誠一 明治大学国際日本学部長に聞く

蟹瀬誠一氏(S49文新)インタビュー
日時:2010年3月9日
場所:赤坂インターコンチネンタルホテル東京ラウンジにて

2010/04/10

「グローバリゼーションに対応できる国際教養とは?」
~蟹瀬誠一明治大学国際日本学部長に聞く~


□蟹瀬誠一さんは上智大学文学部新聞学科を卒業後、AP通信社記者やTIME紙東京特派員を歴任した後フリージャーナリストとして独立して、テレビのキャスターなど国際ジャーナリストとして活躍されました。そして2008年4月に設立された明治大学国際日本学部の学部長に就任し実績を挙げています。その話題の源泉を探ろうと蟹瀬学部長に取材しました。

蟹瀬誠一氏

「発達しなかった分野グローバリズム」

□元々大学教育とはその国の伝統文化に基づいて豊かな教養とその国を背負って立つための手法を学んだり研究したりする機関と思う。そんな中、戦後の高度成長期を経て世界に負けない日本が誕生したころから、その伝統文化や国内経済に囚われたがためにあまり発達しなかった分野がグローバリズムである。

□その先陣を切って上智大学は70年代から多くの国際文化を採り入れることで学生たちへ国際教養を豊富に提供し国際化社会に大きく貢献してきた。そうした上智大学の国際化ブランドをさらに発展させて、いまの学生たちに大いに受けている大学が明治大学国際日本学部なのだ。

「クールジャパン」

□少子化が叫ばれる現在、明治大学国際日本学部には2008年の創設時に300人の定員に対して7,000人以上の受験者が殺到し大きな話題となった。その魅力の源泉は「クールジャパン」ではないかと蟹瀬学部長は言う。

□クールジャパンとは日本の伝統文化でもある歌舞伎や古典、さらには漫画やアニメといったものが海外で国内以上に評価されている現象である。海外に行って日本人と告げると「○○という漫画を読んだことあるか・・」などと質問され答えられなかった経験がある方も多いと思う。これまで主に海外の文化を取り入れて成長してきた日本人にとって海外に自国の文化を伝えることはとても下手なのだ。

「日本文化を伝える」

□蟹瀬さんは2008年から明治大学の仕事に就かれ、上智大学で学んだ国際社会へ目を向けることの重要性やジャーナリストとしての経験を生かして明治の学生に日本の伝統文化を海外の国々に伝えることを学ばせたいと考えた。

□それは例えば鳥獣戯画が世界的に人気であることを知ることに加えてもっと多くの海外に発信してゆくことだったと言う。日本人がさらにグローバル化するためには我々の伝統的な強みや価値観を自信を持って世界に伝えてゆきたい。だがそれは「和」(ハーモニー)や「長寿」(健康)など多岐に渡っている。もしかすると海外のほうが我々よりもその強みを研究しているかもしれない。だったら海外での日本文化を研究している学生も留学生として広く受け入れよう。こうして「伝える」ことと「受け入れる」ことを重点に国際日本学部は誕生した。

「カリキュラムの特徴」

□カリキュラムもユニークだ。大学1年目でこれまでの大学で教える4年分の英語教育を学ぶ。国際交流もアジアに力を入れ現在は韓国と台湾ではナンバーワンの留学生の受け入れを実現させているそうだ。
最もユニークなのが米国フロリダ大学と提携して行っているディズニーワールドセメスター留学制度。フロリダ大学など米国の大学ではすでにスタンダードになりつつある社会に出てのインターンシップ制度なのだが、日本では初めて明治大学が実現させた。

国際日本学部の図
※クリックして明治大学国際日本学部へリンク

□世界最高のエンターテインメント企業である、フロリダのディズニーワールドの従業員として半年間学び経営トップの講義も受け、生きた国際的なホスピタリティーを体得できるというすばらしい制度である。

□これらの努力で明治大学は今年(平成21年度)、文科省が掲げる国際化拠点整備事業(グローバル30)の1校に選ばれることにもなった。日本では私立では慶応、上智、立命館など6校(国立あわせて13校)だけが採択された責任ある事業である。蟹瀬学部長は、今後はさらにこれらを推し進めて国際的な就職援助活動などもしてゆきたい。そして”The future is now”(文化人類学者ミードの言葉)の理想の未来を実現させるには、今こそ我々がやらねばならないと熱く語った。(取材:土屋夏彦 '80理電)

リンク
明治大学国際日本学部ホームページ: www.meiji.ac.jp/nippon/
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