最新記事
121

【MCソフィア会】第2代会長に河西明さん(日本ケーブルテレビジョン代表)が就任

Media がクロスする、旬を迎えたMCソフィア会第2代会長に河西明さん(S45文・新)が就任□第5回MCソフィア会が、さる7月1日(金)19時より新橋の「トラットリア・チャオ・トウキョウ」で開催された。この会も回を追うごとに参加するMC関連のソフィアンが増え、50数名になった。MCソフィア会には、「MC(マルチ・チャンネル)」に恥じず、ケーブル・テレビ、民放テレビ、アニメーション、広告代理店などの業界を引っ張る代表や現... Media がクロスする、旬を迎えたMCソフィア会<br />第2代会長に河西明さん(S45文・新)が就任<br /><br /><a href="http://blog-imgs-34.fc2.com/c/u/m/cumsophia/20110807104814dd1.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-34.fc2.com/c/u/m/cumsophia/20110807104814dd1.jpg" alt="写真2集合写真DSC_2411-s" border="0" width="430" height="289" /></a><br /><br />□第5回MCソフィア会が、さる7月1日(金)19時より新橋の「トラットリア・チャオ・トウキョウ」で開催された。この会も回を追うごとに参加するMC関連のソフィアンが増え、50数名になった。MCソフィア会には、「MC(マルチ・チャンネル)」に恥じず、ケーブル・テレビ、民放テレビ、アニメーション、広告代理店などの業界を引っ張る代表や現役アナウンサーやCM関係者など多士済々の顔が見えた。まさに旬を迎えたMCソフィア会で、これからの発展が楽しみである。<br /><br /><a href="http://blog-imgs-34.fc2.com/c/u/m/cumsophia/20110807105751724.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-34.fc2.com/c/u/m/cumsophia/20110807105751724.jpg" alt="写真6会場MCソフィア会RIMG9806-s" border="0" width="430" height="323" /></a><br /><br />□今世界のメディアは、ケーブル・テレビ、インターネット、電子書籍などの怒涛の発達にともないメディアがクロスせざるを得ない。新しいコンテンツの開発は、メディア火急の課題である。MCソフィア会は、そのコミュ二ケーションの場を自他ともに提供していると言えよう。<br /><br /><a href="http://blog-imgs-34.fc2.com/c/u/m/cumsophia/20110807105109b2e.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-34.fc2.com/c/u/m/cumsophia/20110807105109b2e.jpg" alt="写真1河西明新会長挨拶DSC_2388-s" border="0" width="300" height="447" /></a><br />――――――――――――<br />河西 明氏略歴 (S45・1970年 文・新卒)<br />昭和21年5月6日生<br />昭和45年04月 ㈱日本教育テレビ(現㈱テレビ朝日)入社<br />平成03年10月 同 報道局ロサンゼルス支局長<br />平成12年06月 同 編成本部編成制作局国際室長<br />平成16年06月 ㈱ケーブルテレビジョン東京 代表取締役副社長<br />平成18年 6月 (株)日本ケーブルテレビジョン 代表取締役社長(現在)<br />――――――――――――――――<br /><br />□当日は、新しく参加した会員の自己紹介に続き、クラス分け対抗のクイズ大会が行われ和やかな交流会になった。さらにこの日を期して、河西明さん(S45文・新、(株)日本ケーブルテレビジョン代表取締役社長)が、第2代MCソフィア会会長に就任した。<br /><br /><a href="http://blog-imgs-34.fc2.com/c/u/m/cumsophia/20110807105404ced.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-34.fc2.com/c/u/m/cumsophia/20110807105404ced.jpg" alt="写真3新旧会長交代の記念TシャツDSC_2402-s" border="0" width="430" height="289" /></a><br /><br />□河西さんは、「初代会長森泉知行さん(S45外・西、前ジュピターテレコム社長・現住友商事顧問)が創設に努力したこの会をますます発展させたい。特に若い現役のソフィアンの参加を期待したい」と挨拶。初代会長の森泉さんは、「私は、この業界に入りいろいろな仕事をしてきたが、その中でも最大の仕事は、このMCソフィア会を作ったことだ」退任の挨拶し、会場の笑いを誘った。<br /><br />(報告:向山肇夫 '63法法)<br /><br /><a href="http://blog-imgs-34.fc2.com/c/u/m/cumsophia/20110807110024d21.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-34.fc2.com/c/u/m/cumsophia/20110807110024d21.jpg" alt="ゲーム大会河西会長のグループ-s" border="0" width="430" height="289" /></a><br /><br /><a href="http://blog-imgs-34.fc2.com/c/u/m/cumsophia/20110807110024510.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-34.fc2.com/c/u/m/cumsophia/20110807110024510.jpg" alt="ゲーム大会その他1グループ-s" border="0" width="430" height="289" /></a><br /><br /><a href="http://blog-imgs-34.fc2.com/c/u/m/cumsophia/20110807110024db2.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-34.fc2.com/c/u/m/cumsophia/20110807110024db2.jpg" alt="ゲーム大会その他2グループ-s" border="0" width="430" height="289" /></a><br /><br /><a href="http://blog-imgs-34.fc2.com/c/u/m/cumsophia/20110807110024cb2.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-34.fc2.com/c/u/m/cumsophia/20110807110024cb2.jpg" alt="ゲーム大会その他3グループ-s" border="0" width="430" height="289" /></a><br />
119

【開催告知】9月特別講演会・Linux Professional Institute Japan理事長・成井弦氏

マスコミソフィア会特別講演会開催近年、オープンソースムーブメントで開発されたLinuxは良く知られていますが、オープンソースムーブメントから派生する新たなビジネスモデル、教育のあり方、知的所有権のあり方、国際関係論など幅広い分野に付いて、Linux Professional Institute Japan理事長の成井弦さんをお迎えしてお話をしていただきます。みなさまお誘い合わせの上ご参加頂ますようよろしくおねがいします。マスコミソフィ... <table border="1" cellspacing="5" cellpadding="5" width="450"><tr><td><font size="4"><strong>マスコミソフィア会特別講演会開催</strong></font></td></tr></table><br /><img src="http://blog-imgs-34.fc2.com/c/u/m/cumsophia/narui.jpg" alt="narui.jpg" border="0" width="150" height="200" align="right" vspace="0" hspace="20" />近年、オープンソースムーブメントで開発されたLinuxは良く知られていますが、オープンソースムーブメントから派生する新たなビジネスモデル、教育のあり方、知的所有権のあり方、国際関係論など幅広い分野に付いて、Linux Professional Institute Japan理事長の成井弦さんをお迎えしてお話をしていただきます。みなさまお誘い合わせの上ご参加頂ますようよろしくおねがいします。<br /><br /><hr>マスコミソフィア会9月講演会<br />テーマ:「マスコミ関係者が知らなければいけないオープンソースムーブメントとは」<br />講演者:Linux Professional Institute Japan理事長・成井弦氏<br />日 時:9月8日(木)18時30分~21時(懇親会も含む)<br />場 所:上智大学ソフィアンズクラブ<br />参加費:会員1000円、非会員2000円(学生は500円)<br /><img src="http://blog-imgs-45.fc2.com/c/u/m/cumsophia/sophiansclub_map.gif" alt="sophiansclub_map.gif" border="0" width="400" height="341" /><br /><br /><hr>講演概要:「マスコミ関係者が知らなければいけないオープンソースムーブメントとは」<br /><br />「世界はクラウドコンピューテイングの時代に突入した。<br />グローバル化が進むインターネットは従来のclosed systemのウインドウからオープンシステムのLINUXに大きく動いている。世界では90%以上がLINUXと言われウィンドウの時代から、LINUXの時代に変わったとも言える。<br /><br />フィンランド人の天才 リーナス・トーベルが10数年前にヘルシンキ大学の学生時代に開発したオープン システム。LINUXは今や世界150カ国で普及しクラウドコンピューテイングの時代の幕開けでもっとも注目されているOSになりつつ有る。<br /><br />このOSの資格試験がありそこの理事長が成井 弦氏でDEC、シリコングラフィックの経営幹部で活躍しこの10年普及に務める第一人者である。<br /><br />この3年で「今後取得を目指す資格」の連続3年 一番の資格がLINUXのOS資格である。<br />毎回 満杯になるこのセミナーはこれからのクラウドコンピューテイングの時代にIT業界に生きる人間の必須の情報が成井理事長の分りやすい語り口で述べられる絶好のチャンスなので是非参加ください。<br /><hr>尚参加者希望の方はマスコミソフィア会までメールにてお申し込み下さい。<br />info@cumsophia.jp <br /><hr>成井 弦 略歴<br />1967年 武蔵工業大学通信工学科卒業。<br />1969年 米国カンサス州立Wichita State University 大学院卒(電気工学修士)。<br />1969年10月 ディジタルイクイップメントコーポレーションインターナショナル日本支社 入社。<br />大阪営業所所長('79年4月)を経て日本ディジタルイクイップメント株式会社 取締役教育事業本部長('87年7月)、取締役企画本部長('88年2月)を歴任。<br />1990年8月 米国ディジタルイクイップメント社 ゼネラルインターナショナルエリア教育・コンサルティング事業担当副社長 就任。<br />1994年9月 日本シリコングラフィックス(現日本SGI)株式会社 入社。企画本部長 就任。<br />1998年2月 代表取締役副社長 就任。<br />2000年4月 Linux Professional Institute Japan(LPI-Japan)理事長 就任、現在に至る。<br />http://www.lpi.or.jp/<br />2000年7月 - 2010年6月 株式会社リーディング・エッジ社を設立 代表取締役社長 就任。<br /><br />著書:マルチメディアオムニバス(共著)(東洋経済新報社)<br />   未来を創る経営者(共著)(生産性出版)<br />教員経験:学習院大学、法政大学(共に非常勤講師)<br />     米国カンサス州立 Wichita State Universityで電気実験 (Assistant Fellowship)
118

ドイツの代替エネルギーの現実

ドイツの代替エネルギーの現実  元ドイツ国際放送記者、吉田慎吾('60文新)=在ケルン=□ドイツを旅行して眼を引くのは丘の上、海岸のいたるところに立つ風力発電の巨大な風車だ。きれいな空気の田舎を歩くと、すれ違うトラクターからてんぷらを揚げるにおいがする。これはジーゼル油に菜種油の加工品を混ぜた燃料から出ている。ドイツは代替エネルギーの先進国に見える。だが先の原発の記事で私は『ドイツの代替エネルギーの開... <span style="font-size:large;">ドイツの代替エネルギーの現実</span><br />  元ドイツ国際放送記者、吉田慎吾('60文新)=在ケルン=<br /><br />□ドイツを旅行して眼を引くのは丘の上、海岸のいたるところに立つ風力発電の巨大な風車だ。きれいな空気の田舎を歩くと、すれ違うトラクターからてんぷらを揚げるにおいがする。これはジーゼル油に菜種油の加工品を混ぜた燃料から出ている。ドイツは代替エネルギーの先進国に見える。だが先の原発の記事で私は『ドイツの代替エネルギーの開発はまだ十分ではない』と書いた。これは発電に関してである。問題は代替燃料をどこにどう使うかだ。<br /><br /><span style="font-size:large;">▼ガソリンにバイオ加工のエタノール</span><br /><br />□自動車や家庭で消費するエネルギーでは代替燃料の利用率は高い。いろいろな統計を好き勝手に使う傾向がある土地柄、どの程度信用できるか知らないが、ドイツはエネルギー消費の50%前後を代替エネルギーでまかなっているという人もいる。これは車や暖房の燃料も含めた場合の統計数字だろう。自動車社会のドイツではハイオクタンのスーパー・ガソリンにバイオ加工のエタノールを5%混ぜて使っている。最近政府は混ぜ物を倍にしてE10スーパーとして売らせようとした。ところが旧式の乗用車ではこんなガソリンを入れるとエンジンが壊れるとか、純ハイオクのガソリンの97%しか効率が無いので同じ距離を同じスピードで走ると燃費が悪く、余計にガソリンが必要になるといって、ほとんどのドライバーはこれを忌避している。<br /><br /><span style="font-size:large;">▼未来の話の電気自動車</span><br /><br />□電気自動車の生産はまだ日本のほうが元気だ。BMWやポルシェ、ベンツ、アウディなどはカー・サロンに出展してはいるものの、路上ではハイブリッドをたまに見かける程度だ。逆にドライバーたちの間では電気自動車への関心が実に高い。ただ電気自動車でアウトバーンを高速で長距離走るのはまだ難しいように思える。どんな坂道でも時速160から180kmで楽に駆け上がれないと満足できない私らにとって、電気自動車は未来の話だ。<br /><br /><span style="font-size:large;">▼増えている太陽発電</span><br /><br />□ドイツは夏場は朝4時ごろから夜は10時近くまで明るいので、太陽発電は比較的有利で、人気がある。これで蓄電技術が進めばもっと普及するだろう。ドイツでも太陽電気の剰余分を電気会社が買い上げているが、日本ほど値は高くない。しかし公共の建物をはじめ集光パネルを載せた屋根が最近目立って増えている。これは家庭電器用品での利用のほかに暖房や温水供給にも使える。最近は石油の代わりに天然ガスの利用が増えたが、太陽電気ならドイツでしばしば発生するガス爆発の危険も無いしCO2も出さない。ただし設備費が高いのが玉に瑕だ。<br /><br /><span style="font-size:large;">▼風力発電は6%、バイオマスは4・6%</span><br /><br />□とはいえ太陽発電は発電量全体のまだ1,9%(2010・ドイツエネルギー機関denaの統計から。以下同じ)と少ない。他方、風力発電は6%、バイオマスは4,6%と利用度も高い。山の少ないドイツにも水力発電がある(4,2%)。高い土地から湖に水を落とす方式のほかに、幅の広い、例えばライン川の一部をせき止めて落差を作り発電する方式もある。また、家庭ごみを燃やしてその熱で遠隔暖房をする傍ら発電もして、地域に電力を供給しているところもある。<br /><br /><span style="font-size:large;">▼雨水を貯めてトイレの水洗に</span><br /><br />□エネルギー問題を語るには節電、蓄電、蓄温の技術を同時に考えねばならない。ドイツの電気洗濯機は全自動で30度から90度まで温度を調節でき、新型になるほど電気と水と洗剤を節約する。水道料金が下水道利用料金とリンクされ、おまけに自宅の屋根に降る雨水まで下水料金に含まれるところでは雨水を貯めてトイレの水洗等の用水に使う。ドイツ連邦議会の建物など新しい大型の建物では熱交換器を使ったり、ガラスをふんだんに使い外光を採り入れてエネルギーの節約を図る。また建物の外皮に断熱材を貼り付けて室内の温度が逃げたり、外部の熱が室内に入らぬようにすることを政策として奨励している。<br /><br /><span style="font-size:large;">▼現況改善は遠く険しい道</span><br /><br />□全体でエネルギー消費を減らし、クリーンな代替リソースを使って発電した電力を利用することが目標になっている。そうすればCO2の排出も削減できる。でも代替エネルギーの現況を改善して化石燃料と原子力による発電に替えてしまうにはまだ遠く険しい道を克服せねばならない。ひまわりの花を掲げて『原発・ナインダンケ(ノーサンキュー)』と叫ぶだけでは解決は得られない。(了)<br /><br /><hr>吉田慎吾氏略歴<br />新聞科を卒業後、上智大学大学院西洋文化研究科に3年間在籍。その後、ベルリン自由大学でジャーナリズム学を学び博士号を取得。69年から2000年までケルンのドイツ国際放送局「ドイツ・ヴェレ」で放送記者。2004年、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世からグレゴリオ勲章を授与される。
117

三水会6月講演会 「ヘルベルト・フォン・カラヤン氏と禅の思想」

三水会 6月講演会 「ヘルベルト・フォン・カラヤン氏と禅の思想」 ~オイゲン・ヘリゲルを通しての指揮の極意の認識(禅・弓道とのつながり)■講師:眞鍋圭子(まなべけいこ)さん(69年文哲卒)音楽プロデューサー、    音楽ジャーナリストサントリーホール・エグゼクティブ・プロデューサー■日時:2011年6月15日(水)18時30分~21時■場所:ソフィアンズクラブにて■参加者数:31名 眞鍋圭子さんは哲学... <table border="1" cellspacing="5" cellpadding="5" width="520"><tr><td>三水会 6月講演会 「ヘルベルト・フォン・カラヤン氏と禅の思想」<br> ~オイゲン・ヘリゲルを通しての指揮の極意の認識(禅・弓道とのつながり)<br>■講師:眞鍋圭子(まなべけいこ)さん(69年文哲卒)音楽プロデューサー、<br>    音楽ジャーナリストサントリーホール・エグゼクティブ・プロデューサー<br>■日時:2011年6月15日(水)18時30分~21時<br>■場所:ソフィアンズクラブにて<br>■参加者数:31名</td></tr></tbody></table><br /> 眞鍋圭子さんは哲学科(比較宗教学専攻)に在籍後、藝大でチェロも学ばれ、ドイツにも留学。そして、サントリーホールのエグゼクティブ・プロデューサー、音楽ジャーナリストとして活躍中という、多彩な経歴の持ち主です。しかし、お話を伺うと、子供の時から文章を書くことや音楽が好きだったことが相乗的に良い形でかみあい、自然体で、キャリアを築かれ、現職をこなしていらっしゃることがわかりました。華やかな雰囲気の中、参加者全員、眞鍋さんの講演に耳を傾けました。<br /><br /><span style="font-size:large;">▼自己紹介・2人の神父様との出会い</span><br /><br /> 哲学科卒業後、第2バチカン公会議の影響でできた東洋宗教研究所で助手をされていた当時の、特にデュモリン神父・ラサール神父(愛宮真備師)の思い出を語られた。デュモリン神父は神秘主義の研究から禅を研究していた方であった。また、「ラサール神父様は後光が差すような気をもった神父様」で、禅に精通した方で、悟りに関する著書もあり、禅道場に通うなど、日本の禅僧とカトリック神父が重なったような方であった。(後にこのラサール神父とカラヤンを引きあわせることになるのだが、) 昼は研究所の助手、夕方から夜は藝大の別科でチェロを学び、1971年5月からベルリン自由大学(昔の西ベルリン)に留学し、音楽学を専攻。ドイツは、学割もあり、ベルリンフィルのコンサートは数百円で聞くことができたので、頻繁にコンサートに通い、指揮者の前の席で、いつもカラヤン氏を見ていた。「自分は音楽ジャーナリストなので日本にいらっしゃるときに ぜひインタビューさせてほしい。」という申し入れをしたところ、すんなりと受けてくださった。<br /><br /> その後、カラヤン氏が1973年と1977年に来日された際の通訳・家族のアテンドを依頼された。1973年にカラヤン氏は上智大学のオーケストラ部も訪問し、マスコミに報道されたが、上智大オーケストラ部がベルリンに招待されたときの世話役も務め、1977年に再来日された際に、上智大学のラサール神父との面談の希望があり、教授館でお二人を引き合わせた。今、振り返ると、これが、カラヤン氏にとっては、重要な出会いになったのであろう。そして1989年カラヤン氏は、自宅で心不全のために静かに息を引き取られ、劇的な死を迎えられた。それから没後20年、2009年に「素顔のカラヤン」という本を執筆し、大きな反響をよんだ。<br /><br /><span style="font-size:large;">▼「素顔のカラヤン」</span><br /><br /> カラヤン氏はシャイな性格なため、周囲から誤解されることが多かったという。「金の盲者」のように言われ、ヨーロッパでの評判は散々であったが、特に一緒に仕事をした人以外見たことのない様子やご家族とも親交があったので彼の人間的な面を強調し、眞鍋さんは執筆したと語られた。しかし、その著書の中で、「ずっと自分では疑問に思いながらも、わからないまま、本に書いたカラヤン氏の言葉がある。それは、ザルツブルグ復活音楽祭の後援会でスピーチを求められたときに、聞き取りにくいはっきりしない語調でおっしゃったことだが、『ある本の中で、日本の弓道の本について書いてあった。弓が的に自然に当たるのと同じように、音楽の指揮も、極めると、その境地にならないといけないと思う。自然発生的に音楽も演奏されないといけない。(Es musiziert.)それが、本当の意味で音楽をするということだ。』というようなことをおっしゃった背景です。」<br /><br /> その後、眞鍋さんは「正論」という雑誌で新保祐司氏(文芸評論家)と対談をし、「新保さんが 『カラヤン氏のいう本は、オイゲン・ヘリゲルという哲学者の本でしょう』とおっしゃり、おかげでカラヤンがどの本を読んでいたかわかり、やっと謎が解けました。「素顔のカラヤン」を執筆して本当に良かったと思いました。」と眞鍋さんは感慨深げに語った。<br /><br /><span style="font-size:large;">▼オイゲン・ヘリゲル・弓道(禅)・指揮</span><br /><br /> 眞鍋さんは、哲学者オイゲン・ヘリゲル(戦前、東北帝国大学に哲学を教えに家族とともに来日し、日本文化に理解のある学者)の著書「弓と禅 Zen in der Kunst des Bogenschiessens」にカラヤン氏がスピーチで語られたことと同じ内容があることを見つけ、その本をカラヤン氏は読むだけでなく、オーケストラの指揮でも実践されていたという事を今になって認識したという。<br /><br /> それは、オイゲン・ヘリゲルの著書「弓と禅」の中に、ヘリゲル氏が、弓道を習うが、毎日、弓を引く格好をするだけの稽古で、なかなか、的がでてこない。しびれをきらしたヘリゲル氏は、ある日、的を射る練習をしたいと弓道の師に申しでるが、師は自分が弓をひいて的にあてようとするのではない。弓の極意というのは、常に自分のやっていることがきちんとしていれば、きちんと的にあたるということを示唆するが、なかなか理解できなかった。そこである晩、弓道の師が暗闇のなかで、2度、矢を射ってみせたが、2回とも命中し、2回目に放った矢は最初の矢を突き抜けて、的にあたっていたので、オイゲン・ヘリゲルは驚愕したというエピソードがあった。まさにそれが、弓を射るということの極意であった。<br /><br /><a href="http://blog-imgs-34.fc2.com/c/u/m/cumsophia/2011071810314342f.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-34.fc2.com/c/u/m/cumsophia/2011071810314342f.jpg" alt="②HP用20110615三水会講演弓を射る格好RIMG8951" border="0" width="400" height="300" /></a><br />(写真:弓を射る格好をする眞鍋氏)<br /><br /> カラヤン氏は、生前、同じ曲を何回もオーケストラの団員がいやになるほど練習をさせていたそうで、自分が台の上に立つだけで、オーケストラが完全な演奏ができるように鍛えているようだった。そのことは、「カラヤン氏は自分の指揮という行為を、弓道とも相通じる禅の精神にまで、つきつめて考えていらしたと思い、この本を読み、カラヤン氏が、何を当時考えていらしたか、やっとわかり、少しでもそのフォローをしたいと思うのと同時に改めてカラヤン氏に敬意を表したい。」と眞鍋さんは語った。<br /><br /> 「渡り鳥の群れは、どの鳥がリーダーかわからないが、一瞬で、同じ方向をめざしさっと飛んで行く。」というたとえ話を、カラヤン氏は良くなさっていたという。<br /><br /><a href="http://blog-imgs-34.fc2.com/c/u/m/cumsophia/201107181033267f6.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-34.fc2.com/c/u/m/cumsophia/201107181033267f6.jpg" alt="③HP用20110615三水会講演RIMG8965" border="0" width="400" height="300" /></a><br />(写真:講演中の眞鍋氏)<br /><br /> カラヤン氏の2女から最近電話があったときに、オイゲン・ヘリゲルは、哲学者としては、ドイツではそれほど高名ではないが、1977年にカラヤン氏が上智大学を訪問された際、ラサール神父がその著書を紹介なさったのではないかという話になったそうだが、「上智大学との縁も考え、今回の三水会の講演を引き受けました。」と締めくくられた。<br /><br /> 最後の質問コーナーで、眞鍋さんは、「自分の人生のベストチョイスは上智大学に通い、様々な言語(ドイツ語はジーメンス神父様に鍛えられ、フランス語、ラテン語等)を習得し、自分の興味のある授業にも自由に参加できたことです」と語られた。また、1974年当時、カラヤン氏を上智大学に連れてきたオーケストラ部の隈部まち子さん(外独)の話題、ザビ―ネ・マイヤー(クラリネット奏者)の問題は何だったのか、ベルリンフィルとの確執、SONYの盛田氏がプレゼントした<tt>チャイコフスキー5番のCD</tt>の話題から、カラヤン氏は自分の頭の中の音楽のイメージを指揮なさっていて、眼の前のオーケストラのことは見ていないのではないかという秘話、スピート狂でジェット機も操縦したというメカ好きのカラヤン氏の知られざる面なども話題になり、会場は盛り上がった。<br /><br /><a href="http://blog-imgs-34.fc2.com/c/u/m/cumsophia/201107181035269d9.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-34.fc2.com/c/u/m/cumsophia/201107181035269d9.jpg" alt="④HP用20110615三水会表情豊かRIMG8960" border="0" width="400" height="300" /></a><br />(写真:講演中の眞鍋氏)<br /><br /> 特に、マスコミソフィア会の村田氏との話では、テレビマンユニオン製作のドキュメンタリー「サントリースペシャル」の番組撮影の裏話が出た。カラヤン氏は、横顔を撮るアングルまで決まっていて、外部の人に撮影させないという独自の美学があり、気難しい方だったそうだが、日本のスタッフがそのカラヤン氏の素顔を撮った貴重なドキュメンタリーフィルムは、テレビ局(TBS)の方針で古くなり廃棄されたらしという話題が出て、残念な実態が明らかになった。<br /><br /><a href="http://blog-imgs-34.fc2.com/c/u/m/cumsophia/201107181040239ec.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-34.fc2.com/c/u/m/cumsophia/201107181040239ec.jpg" alt="⑤HP用20110615三水会質問コーナーRIMG8973" border="0" width="400" height="300" /></a><br />(写真:質問コーナー)<br /><br /><a href="http://blog-imgs-34.fc2.com/c/u/m/cumsophia/20110718104121401.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-34.fc2.com/c/u/m/cumsophia/20110718104121401.jpg" alt="⑥HP用20110615三水会村田さんRIMG8985" border="0" width="400" height="300" /></a><br />(写真:先輩の村田さんと)<br /><br /> カラヤン氏にまつわる質問も出て、眞鍋さんが、目をつぶって指揮をなさる様子を再現なさるなど、改めてカラヤン氏の演奏を聴きたくなるような講演でした。<br /><br /><a href="http://blog-imgs-34.fc2.com/c/u/m/cumsophia/201107181042209aa.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-34.fc2.com/c/u/m/cumsophia/201107181042209aa.jpg" alt="⑦HP20110615三水会カラヤンの指揮のまねRIMG8963" border="0" width="400" height="300" /></a><br />(写真:カラヤン氏の眼を閉じて指揮をする様子を真似る眞鍋氏)<br /><br />報告 山田洋子(77外独)<br /><br /><hr>■講師プロフィール<br />眞鍋圭子(まなべ けいこ)(1969年文学部哲学科卒)<br />上智大学卒業後、東京芸術大学別科チェロ専攻。ベルリン自由大学とミュンヒェン大学にて音楽学専攻。ベルリン自由大学在学中より故ヘルベルト・フォン・カラヤンや故カール・ベームなどのインタビューを行い、音楽ジャーナリストとして活動を開始。ヨーロッパではザルツブルク復活音楽祭(カラヤン主催)でカラヤンのもと、オペラ制作の実際を学ぶ。また、ミュンヒェン大学在学中からサントリーホール設立プロジェクトに参加。カラヤンをホール設立のアドヴァイザー役に頼む。その後、数々の公演をプロデュースし、大成功を収めてきた。プッチーニ音楽祭と日本との共同制作オペラ「蝶々夫人」のプロデュースではプッチーニ財団より「プッチーニ特別賞」を受賞。この作品は2005年愛知万博「愛・地球博」でも再演され、イタリア文化への貢献ということで、イタリア政府より「連帯の星」勲章が授与された。※その他、ご紹介しきれないほど数多くのプロデュース実績あり。<br />●著書:「カール・ベーム:心から心へ」「素顔のカラヤン」「音楽と我が人生」他多数。
  • Date : 2011-07-16 (Sat)
  • Category : 三水会
    Return to Pagetop